2025年大阪・関西万博：中国パビリオン「塩城デー」が日中経済・文化交流を活性化

2025年5月20日、2025年大阪・関西万博の中国パビリオンにて、「江蘇週間」の一環として「塩城デー」イベントが開催されました。 このイベントは、日本文華伝媒株式会社が関わったもので、中国東部沿海の新興都市・塩城市の魅力を発信する機会となりました。塩城市のエコロジーと産業の特色が世界に紹介され、日中間の経済・文化交流に新たな活力を与えたとされています。

塩城市の投資ポテンシャル：魅力的な投資環境と日中企業の協調

午後には、中国パビリオン1階の多機能ホールで2つのテーマイベントが開催されました。

「2025中国・塩城（大阪）投資環境紹介会」には、日中企業関係者とメディア60名以上が参加。塩城市人民政府の唐敬副市長による歓迎挨拶を皮切りに、中国貿促会展示管理部部長で中国パビリオン館長の鄔勝栄氏、中国駐大阪総領事館の方煒副総領事、日中経済協会関西本部の今村健二事務局長らが祝辞を述べました。

塩城市商務局は、塩城市が推進するグリーン・低炭素な発展に関する投資環境を紹介。産業基盤、エコロジーの優位性、政策支援といった多角的な投資の魅力を解説し、中日企業の協力を促進する交流プラットフォームを提供しました。

参加者は、2024年の塩城市の域内総生産（GDP）が7779億元（約15兆4876億円）に達し、日本企業の投資プロジェクトが253件導入されていることを知りました。塩城市の歴史文化、生態資源、新エネルギー産業といった強み、そして過去2年にわたる日本との活発な経済・文化交流も紹介されました。

双葉産業株式会社の山田彰克常務取締役とYTC株式会社の田中年一代表取締役社長という、中国市場で長年事業を展開してきた2社の日本企業代表がスピーチを行い、塩城を単なる投資先ではなく「第二の故郷」と表現しました。

塩城市の文化と観光：五感を刺激する魅力的な体験

同時に開催された観光・文化PRイベントには、日本の観光関連団体、航空会社、旅行会社から40名以上の参加がありました。来場者と共に、塩城市の自然と人文景観を体感する機会が提供されました。

司会者は「黄海森林公園の面積は東京ドーム1000個分に相当」といった分かりやすい説明で、塩城市の壮大な自然を印象づけました。

無形文化遺産のステージでは、民族舞踊「鶴鹿同春」とアクロバット演目「氷上のバレエ」が披露され、湿地文化と「雑技の故郷」としての塩城市のイメージを鮮やかに表現しました。会場からは大きな拍手が送られました。

大阪府日中友好協会の小西禎一代理会長は、塩城市のエコ保護とグリーン産業の取り組みを高く評価し、日本における新エネルギー分野への関心の高さと中小企業間の協力拡大への期待を述べました。また、大阪と中国の若者交流の活発さと、留学生を通じた両国関係への貢献も強調しました。

塩城市からの発信：万博を通じて世界へ

中国パビリオンの無形文化遺産展示エリアでは、磁器彫刻、柳編み、塩彫刻などの工芸品が来場者の注目を集めました。スタッフは中国語と日本語で技術の歴史を解説し、塩城の特色ある文化創造製品を来場者に贈呈しました。多くの外国人観光客に塩城市を実際に訪れてもらうことを目指す、スタッフの熱意が感じられました。

2025年大阪万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って、中国パビリオンは「塩城デー」を含む一連のイベントを通じて、地域発展の成果を世界に発信しています。「塩城デー」は江蘇週間の最初の都市テーマ日として、塩城市の国際的な認知度向上と、中日間の実務的協力に向けた新たなプラットフォーム構築に貢献しました。

塩城市代表団は、イベント期間中に中国駐大阪総領事館、日本の商工団体、主要企業への訪問を予定しており、現地企業を率いて江蘇省輸出商品展（日本・大阪）にも参加する予定です。これにより、対日経済交流の更なる拡大と、中日友好と共通の発展への貢献を目指しています。

日本文華伝媒株式会社について

本記事は、日本文華伝媒株式会社が関わったイベントに関する情報を基に作成されています。