- 時を超えた栄光~大阪・関西万博「大唐造営」デジタル特別展を開催 最新技術が再現する中国唐代の建築美
2025年7月5日、大阪・関西万博の中国パビリオンにおいて、CGTN(China Global Television Network)による「CGTN中国芸術推進プログラム」シリーズ第3弾、『大唐造営』デジタル特別展が公開されました。本展は、デジタルインタラクティブ技術を駆使し、唐代の木造建築の美しさとそこに込められた美学を紹介することを目的としています。世界中の来場者に対し、中国の伝統的な芸術文化への理解を深める新たな入口となることを目指しています。
唐代の建築は、中国のみならず世界の建築史にも大きな影響を与えた、中国古代建築技術と芸術の頂点とされています。本展は、AIアニメーション、3Dモデリング、没入型インタラクティブ体験といった最新のデジタル技術を活用し、唐代の建築を3つのテーマで構成しています。「中華第一の国宝」とされる仏光寺東大殿、盛唐様式を代表する大明宮、そして当時世界最大の都市であった長安城が再現され、唐代の建築様式や美的秩序を余すことなく表現しています。来場者は、デジタル技術を通して1000年前の都市空間に没入し、唐代建築の背景にある文化、哲学、芸術の精神を体感することが可能です。
7月5日は、中国営造学社が仏光寺を唐代の建築として発見してから88周年の記念日でもあります。会場では、精巧に再現された仏光寺東大殿の建築模型の展示に加え、VRやAR体験も提供されています。来場者は、没入型体験を通して仏光寺東大殿を仮想的に見学することで、建築の細部や壮大な寺院の景観を間近に感じ、唐代の美学を体感できます。
本展の公開イベントには、中華人民共和国駐大阪総領事館の方煒副総領事、中国国家館の鄔勝栄館長、日本の有名キュレーター・長谷川祐子氏、大阪市立美術館の内藤栄館長、日本に長年滞在する中国人建築家・王芸武氏など、日中両国の文化・建築分野を代表する著名な方々が多数出席しました。イベントでは、日中の人的・文化的交流をテーマに活発な議論が交わされました。
来賓からは、唐代に日本へと伝わった「仏光」や「飛檐」といった古代建築様式が、日中間の文化交流の歴史を示す象徴であるとの指摘があり、現代においても両国の理解と発見を深めることが可能であるとの意見が述べられました。参加者らは、『大唐造営』が、世界中の来場者に中国の美学を理解させる新しい入口を開いただけでなく、古代と現代を繋ぎ、文明の相互学習と交流の実現に向けて、新たな考え方と実践を提供するものとの見解で一致しました。イベント会場には、メッセージ帳と願いを込めた竹簡の体験コーナーが設置され、来場者から多くの感想や日中友好への期待が寄せられました。
「CGTN中国芸術推進プログラム」は、デジタルアート展を通じて中国の優れた芸術と文化を紹介する大型国際交流プロジェクトです。本展では、『大唐造営』に加え、シリーズ第1弾「千年の調・宋代人物画譜」と第2弾「千年の調・宋代山水花鳥」の作品も併せて公開されています。これらのシリーズは、世界24の博物館から集められた400点余りの宋代の書画作品から構成され、多くの国際的な賞を受賞しています。
CGTNは、China Global Television Networkです。詳細な企業情報は省略します。


