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大阪万博のレガシー、横浜園芸博には何が引き継がれる?

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大阪・関西万博から横浜園芸博へ樹木と緑が引き継がれるイメージ

大阪・関西万博のあと、次の大きな国際イベントとして見えてくるのが、横浜・上瀬谷で開かれるGREEN×EXPO 2027です。

では、大阪万博のレガシーは横浜園芸博に何が引き継がれるのでしょうか。

2026年5月31日時点で、公式情報からはっきり確認できるものがあります。一方で、「大阪のパビリオンがそのまま横浜へ来る」といった話は、まだ雑に言い切らないほうがよいです。

結論から言うと、引き継がれるものは大きく4つあります。

  1. 大阪・関西万博会場内の樹木
  2. 両協会の連携で得られた運営準備や機運醸成のノウハウ
  3. MLOを通じた公式ライセンス商品の展開方法
  4. 落合陽一さんの null² から null⁴ へ続く創造活動

ただし、全部が「物」として移動するわけではありません。樹木のように実際に横浜へ移されるものもあれば、ライセンス運営や展示の作り方のように、仕組みとして受け継がれるものもあります。


いちばん分かりやすい継承は、樹木6本の移植

最もはっきりしたレガシー継承は、樹木です。

大阪・関西万博公式サイトは、2026年3月9日に「大阪・関西万博会場内の樹木6本をGREEN×EXPO 2027へ継承」と発表しています。対象は、アオダモ、アラカシ、ゲッケイジュ、コナラ、ヒトツバタゴ2本の計6本です。

積み込みは2026年3月4日に大阪・関西万博会場で行われ、3月6日にGREEN×EXPO 2027会場で積み降ろしが行われました。輸送では、幹線輸送をトラックから鉄道へ切り替えるモーダルシフトも使われています。

これは「万博で使ったものを再利用する」というだけではありません。横浜園芸博のテーマに合う形で、緑そのものと、環境に配慮した運び方をセットで見せる取り組みです。

さらに面白いのは、1990年に大阪で開かれた「国際花と緑の博覧会」につながる団体も関わっている点です。大阪・関西万博公式サイトでは、大輪会が樹木の積み込み、積み降ろし、植え付け作業を支援すると説明されています。つまり、1990年大阪花博、2025年大阪・関西万博、2027年横浜園芸博が、緑を通じて細くつながっています。

参考情報:


運営ノウハウは、協定の時点で引き継ぐ前提だった

大阪・関西万博と横浜園芸博の関係は、閉幕後に急に出てきた話ではありません。

2025年日本国際博覧会協会は、2022年9月15日に、2027年国際園芸博覧会協会と包括的な連携推進協定を結んでいます。

この協定では、運営準備や機運醸成などで相互に連携すること、大阪・関西万博の開催と準備で得られたノウハウを園芸博で活用することが示されています。

ここでいうノウハウは、読者からは見えにくいものです。たとえば、出展者との調整、公式情報の出し方、ライセンス商品の管理、来場者に向けた案内、ボランティアや協賛の仕組みなどが考えられます。

ただし、公式資料で確認できるのは「ノウハウを活用いただく」という方向性です。具体的にどのマニュアルやどのシステムが横浜へ移ったのかまでは、公開情報だけでは追い切れません。

参考情報:


MLOのやり方はかなり似ている

ユーザーとして分かりやすいのは、公式グッズの売り方です。

大阪・関西万博には「2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィス(2025MLO)」がありました。公式ロゴ、公式キャラクター、デザインシステム、呼称などのIPを使い、公式ライセンス商品や公式売店、公式ECサイトを管理する仕組みです。

横浜園芸博にも「2027年国際園芸博覧会マスターライセンスオフィス(2027MLO)」があります。こちらも、公式ロゴマーク、公式マスコットキャラクター、サブグラフィック、呼称などを使い、ライセンス商品の企画・製造・販売、販売店舗や公式ECサイトの管理を担います。

名前だけでなく、役割もかなり近いです。

もちろん、キャラクターやデザインは別物です。大阪はミャクミャク、横浜はトゥンクトゥンクです。ただ、公式IPを管理し、サブライセンシーを募り、公式オンラインストアや常設・ポップアップ店舗へ広げる流れは、かなり同じ型に見えます。

大阪万博で「公式グッズがイベントの外側でも話題になる」流れを作ったことは、横浜園芸博にも受け継がれそうです。実際、2027MLOではすでに公式オンラインストア、オフィシャルストア、コラボ商品のお知らせが動いています。

参考情報:


園芸博のライセンス運営や創造活動が引き継がれるイメージ

落合陽一さんは「出そう?」ではなく、null⁴ がもう動いている

大阪・関西万博で落合陽一さんといえば、シグネチャーパビリオン null² を思い出す人が多いはずです。

横浜園芸博では、落合陽一さんプロデュースの null⁴ 公式サイトが開設されています。公式サイトでは、null⁴null² の関連プロジェクトとして案内され、プロデューサー欄には落合陽一さんの名前があります。

つまり、「落合陽一さんのパビリオンが出そう?」というより、少なくとも null⁴ という横浜園芸博向けの公式プロジェクトは確認できます。

ただし、ここでも注意が必要です。大阪の null² がそのまま移設される、という話ではありません。公式サイト上では、null⁴null² の後日譚として紹介されています。引き継がれるのは、建物そのものというより、作品の考え方やプロジェクトの流れだと見るのが自然です。

また、null⁴ 公式サイトでは制作・運営を支える寄付や協賛も募集されています。大阪万博の創造活動を、2027年の横浜へ更新して続ける動きとして見ると分かりやすいです。

参考情報:


国の資料にも「横浜園芸博へ継承」と書かれている

もう少し大きな話では、経済産業省の資料にも横浜園芸博が出てきます。

経済産業省の「大阪・関西万博のレガシー展開(案)」では、シグネチャーパビリオンやテーマウィークなど、万博で生まれた活動を一過性で終わらせず、アップデートしながら継続していく方向性が示されています。

その中に、2027年の横浜園芸博、ベオグラード博、2030年のリヤド博でも、大阪・関西万博の理念・活動を継承していくという記述があります。

これは、横浜園芸博が単なる「次のイベント」ではなく、大阪万博の後に続く発信の場として位置づけられていることを意味します。

ただし、国の資料で言う「理念・活動の継承」はかなり広い言葉です。読者が見に行ったときに分かる形になるかどうかは、今後の展示、イベント、公式発表を見ていく必要があります。

参考情報:


では、横浜園芸博で何を見ればいいのか

大阪万博のレガシーを横浜園芸博で見たいなら、見るポイントは3つあります。

1つ目は、会場の樹木です。大阪から運ばれた6本の樹木が、どの場所で、どんな説明とともに見せられるのか。これはかなり具体的なチェックポイントです。

2つ目は、公式グッズと店舗です。2027MLOの仕組みは大阪のMLOと似ています。公式オンラインストアやオフィシャルストアの展開、コラボ商品の広がりを見ると、万博グッズ文化がどう横浜版に変わったかが分かります。

3つ目は、null⁴ のような創造活動です。大阪で終わった作品を懐かしむだけでなく、横浜でどう変化したのかを見ると、レガシーという言葉が少し具体的になります。

反対に、今の段階で言い切れないこともあります。

  • 大阪のすべての人気展示が横浜に来るわけではない
  • 大屋根リングが横浜へ移るわけではない
  • null² がそのまま移設されるとは確認できない
  • MLOの仕組みが似ていても、商品や販売規模まで同じになるとは限らない

「レガシー」と聞くと、大きな建物や派手な展示を想像しがちです。でも、実際に横浜へ渡っているものは、樹木、運営の経験、IP管理の仕組み、創作活動の流れのような、少し地味だけれど後に残るものです。


まとめ

大阪・関西万博のレガシーは、GREEN×EXPO 2027へすでに一部引き継がれています。

いちばん具体的なのは、大阪・関西万博会場内の樹木6本が横浜の会場へ移されたことです。さらに、両協会の連携協定、MLO型のライセンス運営、落合陽一さんの null⁴、国のレガシー展開資料にある理念・活動の継承も確認できます。

一方で、何でもかんでも大阪から横浜へ移るわけではありません。

横浜園芸博で見るべきなのは、「大阪の再現」ではなく、「大阪で生まれた仕組みや発想が、緑と園芸の博覧会でどう作り替えられるか」です。そこを意識して公式発表を追うと、GREEN×EXPO 2027の見え方がかなり変わってきます。

参考情報:

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